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アラフォー視点で斬り刻み、パクリ元や元ネタを発掘していきます。

まだ原発で国民の資産を消耗してるの?

By: Unknown On: 13:05
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  • まだ原発で国民の資産を消耗してるの?


    ドイツにあるアッセ放射性廃棄物処分場のことを知りました。 

    たまたま「原発廃炉は可能か? ~計画とその現実~/BS世界のドキュメンタリー 」 というBSの録画に出ています。


     昔の"科学的知見"では、岩塩層は放射性廃棄物の最終処分場に最適とされていたのです。 1957年には、米国科学アカデミーが、岩塩層に処分場を作るよう勧告したほどとの事。
    そして稼働を始めたドイツのアッセ放射性廃棄物処分場
    世界初の最終処分場になるはずでしたが…

    何と「20年もしないうちに、安定しているはずだった岩塩の壁や天井に無数の亀裂が生じ、1988年には地下水の流入し現在では毎日1万2千リットルもの地下水を止めれれ無い状況」に。
    しかも「一部のキャスクは壊れ、強い放射線が出て近づくことすらできません。 地下水によるキャスクの腐食も始まっていて、放射性物質が溶け出し汚染水となっている」 そうです。
    アッセは処分場としては1994年に閉鎖されましたが、いまだに岩塩の壁に入ったひび割れを埋めようと、コンクリートを流し込む虚しい作業が続いています。 汚染水をポンプでより深い地下へ送り出すだけの対症療法も効果があるのか分かりませんが、やらなければ汚染水があふれ出す恐れがあるのです。 そういった作業に何百万ユーロもの資金が注ぎ込まれています。

    こういう失敗例があって、ドイツのメルケルさんが完全脱原発を宣言する事になった状況を 知りました。
    日本の福島第一の事だけで決めた訳では無かった様ですね。

    日本は火山と地震多い国ですが
    最終処分場を作れる場所がない
    放射性廃棄物を海外で処分するにも莫大なお金がかかる」状況もはっきりしてますよね。
     例として「フランスの放射性廃棄物を処分するコストを、97年まで仏の環境大臣だったコリーヌルパージュさんが試算したところ、約16兆2千億〜23兆円かかる
    との指摘もあります。

    経済的にも20兆円という金額のインパクトが、驚きですよね。
    日本でも同一ではないとしても同じ規模で数十兆円の予算が消えるとしたら国家として大問題になりますよね。

    どの位大きな経済的な問題かと言うと、この記事を見ると分かりやすいです。

    老人政治が国民の富を食いつぶす

    「ここ25年で80兆円以上も老人福祉に食われ、国民純貯蓄は1991年をピークとして減り、最近ではゼロで、今後は純減になると予想されている。 つまり戦後の高度成長で築かれた国民の富が、ここ25年で80兆円以上も老人福祉に食われたことを示している。そしてこの傾向は、今後もっと悪化する。」との事。
      80兆円が25年で老人福祉に消え、ほとんど国民の資産が無くなったが、 更に同程度の規模で原発の放射性廃棄物の処分にお金が消えて行く事を意味します。
     原発を続ける事で、更に雪だるま式になってお金が消えて行きます。 



    「まだ原発で国民の資産を消耗してるの?」って本当に思います。 




     原発廃炉は可能か? ~計画とその現実~/BS世界のドキュメンタリー

     原子力発電を進めてきた国々は今、老朽化や閉鎖などによる廃炉を着実に行うという局面を迎えている。
    ドイツやフランスなどで進む廃炉プロセスと、それぞれが直面する状況を見つめる。
     ドイツではかつて、岩塩採掘所に放射性廃棄物を埋めていたが、岩塩が割れ地下水が流れ込む状態になり、回収もままならなくなるという苦い経験をした。
    廃炉が始まって18年になるルブミン原発では、安全な管理方法が見つからないため、使用済み核燃料が現地にそのまま保管されている。
     2005年に廃炉となったアメリカ・メイン州の原発では、建屋の取り壊しをダイナマイトで爆破する形で行った。1960年代には放射性廃棄物を海に投棄していたフランス。
    現在は、地下深くの粘土層に多重のバリアシステムを持つ地層処分場を建設中だが、住民から反対の声が上がっている。
     専門家は、放射性廃棄物の処理は、予想されていたより難しく、コストがかかると指摘。原子力分野の“先進国”と言われる各国は、高レベル放射性廃棄物の有効な処分方法をなかなか見いだせていない。

    原題:Decommissioning Nuclear Power Plants: Mission Impossible
    制作:Eclectic Presse / ARTE France (フランス 2012年)

     「参考記事」 http://nucleus.asablo.jp/blog/2014/02/16/7224473